※)ネタバレを含みます、閲覧注意。あくまで個人的な感想、見解です。
観てきました、劇場版『機動戦士ガンダムSEEDFreedom』。
泣けるような感動シーンはなかったけど、予告編にあおられて前半はドキドキ、後半はすっきり、そして随所にちりばめられてたニヤリとするファンサービス、今年最大の楽しみがもう終わってしまって、残りの11か月をどう過ごしてよいか悩ましい限りです。興行収益も好調なようで、無理とはわかっていますが、個人的には煉獄さんを超えて欲しいと思っています。
それでは私の感想、気になるポイントを挙げていこうと思います。
悩める主人公は19歳 キラ・ヤマト
まず主人公キラですが、コンパス准将の地位、可愛い彼女ラクスとの同棲生活、はたから見ればとんでもないリア充ですが、実は終わらない戦いの最前線に立ち、いつのまにか人を頼ることを忘れて、一人苦悩する日々送っています。ラクスからすると「私のなかにあなたはいます あなたの中に私はいますか?」と思ってしまうのも無理ないかもしれません。
人目はばからずラクスに迫ってくるにオルフェに心乱され、敵の罠にはまり失意のどん底‶闇落へ”
いくら優秀といえども、キラはまだ19歳の若者。しかも元々は理系のどちらかと言えば陰キャ。ままならない人生に苦悩するのは当然と言えば当然です。
しかし彼はやっぱりリア充、友達にも恵まれています。親友アスランの叱咤激励で再起しラクスを救出、お互いの絆を深めてハッピーエンド。よかったです。
遺伝子相手でもブレない歌姫 ラクス・クライン
コンパス初代総帥に就任し、キラと共に平和へ道を模索するラクス。そんなキラとのすれ違いのなかオルフェと出会い、彼に対して不思議なシンパシーを感じてしまう。
罠にはまってキラと離れ離れになり、捕らわれの身になってしまい、そして明かされる出生の秘密。それでもキラを信じてオルフェを拒絶。そして、キラと再度絆を深めあって、初めての共同作業で敵を撃破。
思い返せば彼女は初めからブレない女性でした。16歳で父の死を乗り越え、平和への道を歩みだしただけあります。
というか仮にキラがいなくとも、いくら遺伝子操作で対になって生まれたしても、核やレクイエムで無辜の人々を虐殺するようなオルフェを選ぶことはないでしょう。
キラ同様に出生の秘密を持っていたラクス、そんな彼女がキラと結ばれたのは、運命というより必然だったかと思います。
一皮むけて大活躍 アスラン・ザラ
物語が始まってもファウンデーションでちらっと姿を見せたきり、なかなか登場しないからどうしたアスラン?と思っていたら、ファーストガンダム第29話を彷彿とさせる衝撃の登場!ピンチのキラを助けて、落ち込む彼を熱い拳で叱咤激励再起させる男っぷり。
おいおいいつになったらジャスティスに乗るんだ?と思っていたら、はじめから愛機に乗っていたことが判明。カガリへの愛(妄想?)とともに敵のエースシュラを撃破する活躍をみせてくれました。
前作SEEDディスティニーで苦悩したアスラン、一皮むけて頼れる男になっていました。
カガリとの関係はどうなっているんだろう?入場特典の短編小説では微妙な距離感でしたが、ラストとで流れた二人の様子を見る限り、心配はないようでした。
フリーダムキラーは伊達じゃない 覚醒シン・アスカ
序盤はキラとの関係に悩み、アグネスには絡まれ、乗機も撃破されてしまうシン。
デスティニーspecⅡを目にしたとたん、がぜん気合が入った姿を見せていましたが、正直ブラックナイトスコード相手にそんなにうまくいくのかなと思っていました。しかし、そんな疑念を振り払う大覚醒!敵の精神攻撃をステラの力で破ったあとは、ドモンやシーブックも顔負けの分身攻撃、驚異の強さで敵をせん滅してくれました。
正直ここまでやるとは思っていませんでしたが、フリーダムキラーは伊達じゃない。キラを破ったことがあるその実力は、コズミックイラ最強なのではないかと思わせてくれました。アスランとは違った強さを持つ男ですね。
ルナマリアやステラに支えられているのが、強さの秘密なのでしょう。
ビーム兵器じゃ殺せない男 ムウ・ラ・フラガ
前半はムラサメ隊を率いて、ちょっと地味な登場のムウ。最後はやっぱり「アカツキ」で登場し、例のアレを披露してくれました。
ローエングリンの直撃から生き残り、タンホイザーを跳ね返した男ですが、まさかレクイエムまで跳ね返すとは思いませんでした。「アカツキ」の「ヤタノカガミ」ってそんなにすごいのか?
もはやこの男をビーム兵器で倒すのは不可能ですね。二つ名も「エンデユミオンの鷹」から改名した方がイイのでは?ヒイロ、コーラサワーにも負けない不死身っぷりです。
ついに轟沈 不沈艦アークエンジェル
二つの大戦を戦い抜いた不沈艦も、ついに沈みました。ブラックナイトスコードに攻撃されているときは、ヤバいけどなんとか窮地を脱するのかとも思いましたが、あえなく轟沈。エンジン部分を切り離して墜落するシーンは、U.S.S.エンタープライズDを彷彿とさせ、スタートレック好きな私のためのファンサービスと、勝手な解釈。
これまで何度も回避してきたブリッジへの攻撃も、ついに直撃を食らいましたが、今回マリューは自力で脱出。乗員を逃がしたあとだったから、気兼ねなく脱出するこができたのか?
いままでありがとう、アークエンジェル。
一体誰が、どのMSに乗るんだ?
公開前にMSのデザインが公表されていましたが、誰がどのMSに乗るのかは不明でしたが、その分、ネタバレ後の衝撃が大きかったです。自分の事前予想と合わせて、語りたいと思います。
- ライジングフリーダム~予想通り前半での退場でした。
- イモータルジャスティス~まさかのシンが搭乗。劇中最初のビックリでした。
- ストライクフリーダム弐式(マイティーストライクフリーダム)~ストフリは事前情報がなかったから、どうなることかと思っていたら、登場してくれました。マイティーちょっと強力すぎないか?広域放電はラクスがターゲットしてたけど、狙う意味あるのか?ディスラプターは強力すぎて、もはやジェネシスやレクイエムを責められないんじゃろうか。シリーズ有終の美を飾るにふさわしいMSでした。
- インフィニットジャスティス弐式~こいつも事前情報がなかったけど、満を持しての驚きの登場だった。一番おいしいところをかっさらってたかな。
- デスティニーガンダムspecⅡ~登場は予想外でした。最後にごつい装備を装着していましたが、早く情報解禁してほしい。
- インパルスガンダムspecⅡ~シンが乗ると思ったら、ルナだった。赤いソードシルエットが気に入りました。個人的にはデスティニーシルエットが見たかった。そしてまさかの合体!
- ゲルググメナース~カラーリング的にルナかなと思ったら、予想通りだった。
- ギャンシュトローム~カラーリング的にイザークが乗るのを予想していましたが、全然違った。
- ストライクルージュ~性能的に今更?と思いましたが、シリーズの集大成にストライクを出さないわけにはいかいないか。
- デュエルブリッツ、ライトニングバスター~イザークとディアッカがMSに乗らずに終わるわけがないと思いましたが、まさかの登場!そしてまさかの合体!SEEDの世界観の広がりを感じました。MGでキット化して欲しい。プレバンで発売か?
もっと語りたいことがありますけど、キリがないからこの辺しておこうと思います。とにかく、こんなに面白い作品を作ってくれて、アリガトウと言いたいです。
最後に一言。エンディングテーマに『See-Saw』を起用しことが、一番にファンサービスかと思いました。
コメント